100s

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100s 「OZ」




★★★★★











'05.01.13
release
優しくて鋭い音楽

'00年9月リリースの「ERA」以来、バンド・サウンドを突き詰めてきた中村一義。「OZ」は、新バンド100sのデビューアルバムとなっていますが、中村一義のバンド・サウンドの集大成と言ってもいいでしょう。
タワレコの店頭で悩んだあげく買いましたが、大正解でした。ごめんなミネタ&銀杏BOYZ。またこんどな。

中村一義と言えば、以前レビューしたソフテロと同じく、個人的な感情を聴き手の脳みそにねじ込む達人だったわけですが、このアルバムでついに完全なボディを手に入れた、という印象です。
そうだよ、中村一義の、もともと電子音みたいな声には、こういう音がぴったりくるんだよ。ちゃんとその声と合わさった時に起こる化学反応まで計算されて作りこまれているサウンドだと思います。おかげで、以前は長く聴いているとツラくなることもあった独特の声が、スルスルと耳に吸いこまれていきます(70分という長丁場なのに、です)。

繰り返し聴くアルバムには、大体にして「個人的に核となる曲」があります。
このアルバムの場合、僕の個人的核は#13「Honeycom.ware」でした。ミドルテンポの曲なのに物凄いドライヴ感のある曲です。名曲だと思います。一聴してやられましたよ。

もちろん他の曲も素晴らしいです。全21曲、手抜きは無し。
いや、もともとこの人、手抜きはしない人だった。すごいのは、気合の入った曲を21個も並べて食傷を起こさせないところか。

'05.01.17 (トモヤ)





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