★★★★
’04.10.20
release
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バンド・マジック
久しぶりにバンドらしいバンド、アジカンです。
ルックスも含めた冴えないたたずまい、カリスマ感を漂わせないフロントマン、そして絶妙なバランスで各楽器を鳴らすプレイヤー。
バンドはこうでなきゃね。
4人のメンバーそれぞれが、このバンドでプレイする必然を感じさせるんです。「このバンドやってなかったらほんと冴えなかったんだろうなあ」っていう。逆にそれが、奇跡的ななにかで結びついた唯一の4人、という一体感につながってます。
「軋んだ想いを吐き出したいのは/存在の証明が他にないから」(#2「リライト」)
バンドっていうのは、特別な存在なんです。ここでしか息が出来ない、っていう人間が集まったバンドは、時としてとんでもないマジックを生みます。アジカンも、そういうバンドのひとつです。
前作「君繋ファイブエム」から、さらに表現の幅をひろげた「ソルファ」。
すでにロックファン以外の一般リスナーも巻き込みつつあるアジカンですが(近所のレコード屋では売り切れてました)、ソングライティング、アレンジ、演奏、どれをとっても特別突出した才能があるようには思えません。
なにより秀でているのは「バンドとしての才能」でしょう。
'04.10.30 (トモヤ) |