CLASH


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CLASH 「THE Essential CLASH 」+「singles」+「Story of CLASH 」

1988


1991


2003/04/23
パンクの2大バンドうちのひとつのバンド、クラッシュ。
もうひとつのバンドはいわずと知れたセックスピストルズです。ピストルズが瞬間的に爆発して、パンクの理念のままに消滅したのに比べ、クラッシュは理念を持ちながら、進化を続けていきました。
純粋なパンクロック好きには、初期の3枚しか認めない、といった風潮がありましたが、近年はレゲエなどをいち早くとりいれたその飽くなきリズムへの探究心への評価が高まっています。
また、ミック・ジョーンズの効果的なギターワークも聴きどころです
日本でも車のCMで「I fought the row」などが使われました。ポップ感も充分にある証明です。

そんなクラッシュなんですが、現在3枚のベスト盤がでています。
当サイトのコラム「ベスト盤理論」にそってオススメ度を考えてみたいと思います。

まずは1988年にリリースされた「ストーリー・オブ・クラッシュ」です。この作品は名前の通りクラッシュのストーリーを辿ることを意図されて作られたであろう2枚組。
クラッシュの活動軌跡の主要曲のほとんどは網羅されていますが、残念なことに曲順が適当にいじってあります。一聴しただけではストーリーを捉えることはできません。評価は△です。

次に「シングルス」。1991年にリリースされました。これはクラッシュの発表したシングルを年代順にならべた作品です。なにより嬉しいのは、シングル盤のジャケットデザインの再現が1作品ごとに1ページで見ることができるところ。リアルタイムで体験できなかった世代には嬉しいものです。
初めて聴いた時は「白い暴動」のアルバムとのバージョン違いに驚きました。ベースが跳ね回って、ギターフレーズは荒削り。
まあ、シングルヒットだけを狙ったバンドではないので、シングル盤を追っただけでは、全体像の理解は難しいかもしれません。ベスト盤としての評価は○ですかね。

さて、最後に2003年にリリースされた「エッセンシャル・クラッシュ」です。
ソニーが様々なアーティストでベスト盤を出している「エッセンシャル・シリーズ」の中の1作品ではなく、期せずして、急遽した中心メンバーのジョー・ストラマーに捧げる
意味をも持ち合わせてしまったベスト盤です。
これが、素晴らしいベスト盤となっています。
全ヒストリーを発表年代順に収録してあります。また、メンバーのなかでなかったものとされているラストアルバムからの曲も入っています。
まさに、クラッシュの歴史をたどるに最適なテキストが誕生したといえます。
また、リマスターが施されているのもあり難い。
ちょっとしょぼく感じることもあった音質がかなり劇的に改善されています。
これは決定版でしょう。評価は◎です!。

ちなみにマイブームの曲は「ロック・ザ・カスバ」です。クラッシュ最大のアメリカヒット(8位)となった曲で、主にドラムのトッパー・ヒードンが作ったと言う曲。1STのころはヘルプみたいな扱いだったヒードン。なんか嬉しくなります。ちょっとチャイナっぽいディスコ。カッチョイー。「エッセンシャル〜」に入ってるバージョンではいままで聴こえてなかった変なメロディも聴けます。

’04.03.08(A)





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