DR.FEELGOOD

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Dr.Feelgood「Down By The Jetty」



★★★★
























’75.01
release
立ち呑みロック

アトム君のルーツ無限ループへのお誘いを踏まえて、ルーツを辿って知ったバンドをレビューさせていただきます。

ミッシェル・ガン・エレファントが愛してやまないDr.Feelgood。
パブ・ロックの中心バンドです。

パブ・ロックとは何か。
パブとは、イギリス風立ち呑み屋。
パブ・ロックとは、そこで演奏されていた音楽。

つまり、呑みながら聴くというのがこのバンドの正しい聴き方ってことになります。それが礼儀というもんです。っていうか、聴いてたら嫌でも呑みたくなるんです。そういうふうにできている。

バンドの魅力は、鋭さのなかに不思議な粘り気のあるウィルコ・ジョンソンのカッティングと、ドスのきいたリー・ブリローの歌声。「やさぐれ」「ドサ回り」といった素敵な単語が頭の中に浮かんでは消えてゆきます。

ジャケのやさぐれっぷりも凄いですよ。デビュー盤のはずなのに、そこには何故か、いくつかの修羅場をくぐり抜けたかのようなおっさん達が居ます。こんなかわいげの無いデビュー盤も珍しい。

アトム君とイギリスに行ったとき、若き日のジョン・レノンが通ったというパブのドアを開けたら、居ましたよこんなおっさん達が。そのままドアを閉めて逃げましたよ。すごい威圧感ありましたよ、UK酔いどれは。

ヘタレ?

いやいや。
イギリス人も、西成の立ち呑み屋にうっかり入ってしまったら逃げ出すでしょう。
観光気分で気軽に行ったらあかん場所なんですよ。


ちなみに、日本を代表する酔いどれバンド、TheピーズもDr.Feelgoodをリスペクトしているようです。アルバム「Theピーズ」に、「ブリロー」っていう曲が収録されてます。

’04.11.05 (トモヤ)




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