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2003.09.03
release
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アンチ女傑系音楽最先鋒
しかしなんで世にあふれる女性アーティストのほとんどは歌い上げていくのでしょう。力いっぱいに全力で雄叫びをあげてしまうのでしょう。巷にあふれているR&B系とか昭和歌謡系とか、とにかくムキムキで強そうで、個人的に聴いてて疲れてしまうのです。お腹いっぱいなのです。
そこで、ついに現れたのがこのハルカリ。
力の抜けた非マッチョ系女性ラップ。
少年ナイフやパフィーといった脱力系ヴォーカルのラップ版と言ってしまっていいでしょうか。
もう聴いてて心地よいったらないですよ。
リップスライムの全面プロデュースということですが、本家以上に楽しげです。15歳だから為せる技でしょうかね。軽やかで良いです。SDPなんかこの素材に提供する、ということで見事なまでのおもろラップを作成してます。
まさに素材なんですな。スチャダラの作った曲だとアニやボーズみたいなラップが聴け、ナタリーワイズの作った曲だとビッケ風ラップになるという。デモテープを忠実に再現しちゃう純粋さ。
一番お気に入りはファンタスティク・プラスティック・マシーンのプロデュースによる#5「おつかれSUMMER」です。この曲のかわいさったら!
極上のメロディとバックトラックのかっこよさ。
突如として「かまってかまってかまって私にかまって」とループする斬新さ。
奇跡の1曲ですよ!
普段ラップが苦手な人にこそオススメしたい1枚です。
’04.11.03 アトム |