MANDO DIAO

2002年春、スウェーデンから突如現れたパワーポップバンドです。 最大の魅力は、それぞれ違った個性を持つ、ビヨルン・ディクスクウォットとグスタフ・ノリアンというふたりのフロントマンが作り出す極上のメロディー。 クレジットは全曲ディクスクウォット/ノリアンですが、それぞれ自分が作った楽曲のヴォーカルを担当するという、かのビッグバンドと同じスタイルをとっています。

公式サイト(試聴が多くておすすめです!)


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MANDO DIAO「HURRICANE BAR」





★★★






















’04.09.08
release
平均への回帰?         ★★★

スウェーデンから現れたロック界の新星マンドゥディアオのセカンドアルバム。
なんというか。やっぱり期待が大きすぎたかと思いました。
平均への回帰が起こっていると思います。

平均への回帰とはたぶん統計学の用語で、突出した物事のあとには平凡なことが続いて結局は平均的なものになるといったような概念です。
例えば、身長180の長身カップルが結婚してできた子供。両方の遺伝子を受け継いでさらに高い身長の子供になっていくかというと、そうじゃなくわりと平均的な身長の子供ができることが多い、という。
さらに言うと、タニシゲが一月に12本くらいホームランを打って、どうなることかと思ったらシーズン終了時14本どまりみたいな。

結局は確率的に平均的に収束するというような話です。わかるかな、説明下手ですみません。

今回の場合、前作が衝撃的な良さを誇って襲ってきた分ちょっと地味な印象を受けてしまうのです。

似ているといわれるオアシスは、デビューアルバムのあと2NDの「MORNING GRORY」で圧倒的進化を遂げました。なんか無意識的にマンドゥにもそういった劇的変化を求めていたのだとおもいます。

前作のスケール感はものすごいものがありました。10年に一度の逸材だと思いましたもの。
北欧ガレージの流れで登場しながら、極上のメロディセンス、モッズ的疾走感、オルガンの高級感、2人のリードヴォーカル。唯一無二の魅力の塊。

やっぱりキーボードが抜けたのはかなり大きかったようですね。サウンドの独自性が大きく減退したように思います。ギター2本のバンドならありふれてますからね。まあ、曲がしっかり書けるバンド、ということでは抜けているとは思いますが。

前作は奇跡的に成り立った傑作だったのか、今作がそれを踏まえての平均への回帰なのか。それともやはり巨大な才能を持ったビッグバンドなのか。とにかく結論は次回作待ちですなあ。

’04.10.27(アトム)


あせらず待ちましょう            ★★★

先にいっときますが、これがデビューアルバムなら文句なく★4つです。
前作があまりに素晴らしすぎた。突然スウェーデンなんていう死角から貰った見えないアッパーでした。
新人ならではの荒々しい演奏と、過剰なまでに勢いを前面に出したミックスは、生き急ぐかのような焦燥感を感じさせました。

今作は、良くも悪くもうまくまとまったアルバムと受け取られるでしょう。
アルバムとしての様々なバランスを無視して作られている前作にくらべて、曲ごとの統一感があるものになっています。聴きやすさでいったら、前作より聴きやすい。部屋のBGMには最適です。
ただ「部屋を飛び出すぞ!」って思わせるエネルギーには欠けると思うんです。

何よりふたりのソングライター、グスタフとビヨルンの落差が少なくなってる気がします。個人的に、互いに勝手にやりたい事をやって、それがひとつのバンド、一枚のアルバムにおさまってるマジック感が好きだったんで。

ただ、このバンドがこれからおとなしくなっていくかというと、そうは思いません。メロディーの良さは全く死んでいないし、ツインボーカルは前作と同じく自信たっぷりに吠えてるからです。

まだまだアルバム2枚出したばかりの新人バンドです。色んなことやってみて次に活かすっていう時期です。とりあえず両極端をやってみた2枚を経た次のアルバムがたのしみです。期待して損はないと思わせるものは十分にあるバンドだと思います。

なんか案外、あと何年かしたら「やっぱりこのアルバムが地味にいいよね」「味があるよね」とかいって、結局いちばん聴いてる気がするんですけどね。

’04.10.28(トモヤ)
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