奥田民生
奥田民生「LION」 | |
★★★★★ ’04.10.09 release |
OTというジャンル ★★★★★ 最高ですこのアルバム。 ポップソング、ロックンロール、ブルース、R&Bなどといった既成のジャンルに分類されることなく、ひたすら自らのサウンド世界、メロディー世界を追求する男タミオ。もはや「奥田民生の音楽」としか呼べないモノを創り上げてしまっています。 オケ聴いただけでも「あ、タミオの音楽だ」と判るほどにオリジナル。 それでいて奇を衒うことなく、あくまでスタンダードなバンド・サウンドなんですよね。聴いてたら「バンドやりてえ!」って思います。ギターを、ベースを、ドラムをこのアルバムの音で鳴らすことができたら、どんなに気持ちいいでしょう。聴いてるだけでこんだけ気持ちいいんですから。 しかし、バンド解散してからどんどんバンド・サウンドに向かっていくっていうのも面白い人です。 いい曲がギッシリのアルバムなんですが、僕は一見地味な#11「コアラの街」に惹かれました。意外と、ああいう抽象的な歌詞は今までの民生にはなかった部分じゃないかな、と思うんです。 実は歌詞カードを一度も見ないで音だけ聴いてるんで、けっこうあやふやなんですが。 でもこのアルバム、歌詞カード要らずなアルバムですよね。聴くだけでOK! 04.11.15(トモヤ) 「これを聴いて何と言う かっこいいですという」 ★★★★★ ソロ10周年、通算6作目となるアルバム。 これは民生史上最高傑作といって良いでしょう。 中だるみすることなく、45分間最高のロック・ミュージックを堪能できます。 キース・リチャーズを思わせる絶妙のギターサウンド。最高級の心地よさです。エンドレスでリピートしてしまうほどです。 ストーンズファンにも是非味わっていただきたいですな。 民生のアルバムにつきものの、「遊び」の部分がかなり小さくなっており、奥田民生のナマっぽい姿がかつてない濃さで伝わってくるのです。 その「遊び」の部分は確かに楽しいし、いいんですけど、アルバムを一つの作品としてみた時、テンションが曲によって如実に違ってたりすると、デコボコするというか、なんか歯がゆさを感じてきたわけですよ。 でも今回は、全体的に統一感があって、スルっと聴けるのです。 「FAILBOX」というミニアルバムでも今回と同じ感覚を味わうことができましたが、今回はフルスケールですからね! 見出しに書いたように、かっこいいですとしか言いようがない「それでいいだろ、言葉なんか」といいたくなる作品です。 「何と言う」が別ミックスだったり、ソニーさんがCCCDをやめてくれたりとにかく嬉しい1枚でした。 ’04.10.20(アトム) |
奥田民生「何と言う」 | |
★★★★★ ’04.08.24 release |
「善人ロック」 アルバム前哨戦第三弾のこのシングル。 さすがです。3つ目に本命。 何も言うことがない男、奥田民生。 その何もないことがミラクルを呼んだ「マシマロ」以来、天然で作用してた部分が半自覚的になって微妙な難しさを感じさせてきました。 「SOUND OF MUSIC」とかね。いいっちゃいいんですけど、想定した以上のものにはなってなかった気がするんですよね。 でもこの「何と言う」は再び何も言いたいことがない、ということが哲学的ともいえる深さを帯びつつスパークするマジックを生んでいます。 「楽しいとき何ていう? 楽しいですという それでいいだろ 言葉なんか」 本当に何にもないですよね(笑)。 でも、その何もなさから生まれてくる人格が「すごいイイヤツ」なんですよね、民生の場合。 「楽しい」「嬉しい」気持ちいい言葉。人の良さがでてて幸せな気分になれます。 まあそんな人の良さに加えて、音楽の才能もあるからすごいですよ。 外国人アーティストとこんなに自然に何回もコラボできる日本人アーティストを僕は他に知りません。 元ジェリーフィッシュのアンディ。スティーブ・ジョーダン。そしてそのバンドのメンバーである今回の相棒チャーリー・ドレイトン。 英語が特に得意そうじゃない民生がこうやって何回も外国人とコラボできるのは、やっぱり音楽的才能の為せる技だと思うんですよ。純粋なる音楽力に裏づけされていると。 あいつとならもう一回やっても面白いなと思わせるんでしょうね。 今回もチャーリーとやる、ということでキース・リチャーズ的なイントロで始まる通好みのロックンロールになってます。ギターの歪み具合とかもさじ加減わかってるよなあって感じです。 こういうのがヒットしたら楽しいんだけどな。 ’04.09.15(アトム) |
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