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ヘヘヘヘヘィ!!
色んなところで「素晴らしい」と耳にするサンボマスター、ようやく2枚いっぺんに聴くことができました。真心ブラザーズのトリビュート盤での「拝啓、ジョン・レノン」のカバーで、ある種とっつきにくいというか、ややこしい音楽っぽいなっていうイメージがついてしまって、今までなんとなく敬遠してたんです。 ところがちゃんと聴いてみたら、とっつきにくいどころかめちゃくちゃフレンドリー。ストレートなロックンロールじゃないですか。一発で好きになりました!
エレカシとイースタンとミッシェルとナンバガをぐちゃぐちゃにかきまぜたような演奏&ヴォーカルスタイル、そして、焦燥感をむりやり断ち切るかのような大袈裟で断定的な歌詞。
焦燥感というのは、ロックをやるうえで大切な要素になってくると思います。 何か伝えたいことがあるんだけれども、なかなか伝わらないもどかしさから、エレキを掻き鳴らして届けようとする。声の限りに叫ぼうとする、伝えようとする。自分の中で鳴っている感情を閉じ込めておくことができずに、アンプに突っ込んで世界中に鳴らす。それがロックの初期衝動のひとつであり、サンボマスターにもはっきりと感じることができます。
そして、もうひとつこのバンドが優れていると思うのは、その焦燥感の見せ方です。ただくすぶっているのではなく、ケレン味たっぷりというか、ハッタリをきかせて見事に音楽のなかで爆発させてます。漠然と焦燥感を垂れ流すのではなく、どういう風に見せたらそれが伝わるか、聴き手の心を揺さぶるか、考え尽くされています。ほんと、音楽バカの創る音楽です。
ハイ、心揺さぶられました。っていうか心鷲掴みですよ。
05.03.30 (トモヤ)
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